井上靖記念文化財団の紹介

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この財団は、井上靖の業績と遺志を永く後世に伝えるため、歿後2年たった平成4年3月に公益財団法人として設立され、平成24年4月には一般財団法人となり、次のような事業を行っています。
(1) 井上靖を記念する文化賞の設定及び授与。
(2) 国内外における井上靖文学または、日本文化の研究者または研究団体に対する援助。
(3) 井上靖に関する遺品・愛蔵品の保存・公開。
(4) 日本近代文学に関する資料の収集及び調査研究。
(5)日本近代文学に関する講演会の開催。
(6)その他この法人の目的を達成するにために必要な事業。


*井上靖文化賞 この賞は文学、美術、歴史などの分野における創造的な芸術活動や、卓抜した学術の成果ならびに多年にわたる実践や地道な研究で、今後の一層の活躍が期待される人、及び団体が表彰の対象になっています。

 第1回  (平成5年) 小澤征爾氏
 第2回  (平成6年) ドナルド・キーン氏
 第3回  (平成7年) 陳舜臣氏
 第4回  (平成8年) 白土吾夫氏と日本中国文化交流協会
 第5回  (平成9年) 梅原猛氏
 第6回  (平成10年)加山又造氏
 第7回  (平成11年)大野晋氏
 第8回  (平成12年)白川静氏
 第9回  (平成13年)安田侃氏<
 第10回 (平成14年)本間一夫氏と日本点字図書館
 第11回 (平成15年)直木孝次郎氏
 第12回 (平成16年)中村稔氏
 第13回 (平成17年)辞退<
 第14回 (平成18年)志村ふくみ氏
 第15回 (平成19年)嶋田しづ氏

が授与されました。15回で一区切りをつけました。


*井上靖文化交流賞  海外における日本文化の研究者又は研究団体に対する援助として、第1回が平成8年4月、中国の詩人で日本文学の研究者でもある林林氏に贈られました。林林氏は「漢俳」という定型詩を創案し、その創作と普及に尽力され、日中の定型詩詩人の交流に大きな役割を果たされました。


*井上靖記念文化賞  この賞は井上靖文化賞を引き継ぐ形で再出発したもので、文学,美術,音楽及び歴史等の文化活動において優れた作品や活動実績を有し,また,その活動を通じて継続的に地域や社会への貢献を行っている個人又は団体に 賞を贈り,更なる文化の発展に寄与することを目的として,創設した賞です。

 第1回  (平成29年) 小田豊氏と菅野昭正氏
 第2回  (平成30年) 芳賀徹氏と織田憲嗣氏


 *Inoue Yasushi Award
 平成18年(2006年)オーストラリアにおける日本文学の研究奨励のために設立資金をシドニー大学に寄付し設立したもの。平成20年(2008年)よりニュージーランドにまで対象研究者を広げました。

 第1回  (2007年) Dr.Tomoko Aoyama
             "Appropriating Bush Tucker:Food in Inoue Hisashi's Yellow Rats"
 第2回  (2008年) Dr.Roman Rosenbaum
             "The Generation of the Burnt-Out Ruins"
 第3回  (2009年) Dr.Ian McArther
             "Narrating the Law in Japan:Rakugo in the Meiji Law Reform Debate"
 第4回  (2010年) Dr.Mats Karlson
             "Writing Madness:Deranged Impressions in Akutagawa's Cogwheels and Strindberg's Inferno"
 第5回  (2011年) Dr.Vera Mackie
             "Reading Lolita in Japan"
 第6回  (2012年) Dr.Edwina Palmer
             "A Poem to carp about? Poem 16-3828 of the Man'yoshu collection"
 第7回  (2013年) Dr.Helen Kilpatrick
             "Envisioning the Shojo Aesthetic in Miyazawa Kenji's "The Twin Stars" and "Night of the Milky Way Railway"
 第8回  (2014年) Dr.Rebecca Suter
             "Grand Demons and Little Devils:Akutagawa's Kirishitan mono as a Mirror of Modernity"
 第9回  (2015年) Mr.Rogers Pulvers
             "Longterm Contributions to Introductions of Japanese Cultures"
 第10回  (2016年) Dr.Tamaki Tokita
             "Tohoku Disaster,KIZUNA and Literature"
 第11回  (2017年) Dr.Royall Tyler
             "Genji and After "
 第12回  (2018年)  Dr.Roy Starrs
            " Distinguish achievement of his research of Japanese Culture and Literature and his article 2017 of [Renga: European poem and its Japanese model]"

が授与されました。 

*財団の機関誌としては「伝書鳩」が年1回発行されています。写真、遺稿、遺品の整理も行われ、各地の催しに出品されています。
井上靖に関わりのある全国各地に、文学館、記念館、記念室などが、主なもので7館、小さいものを入れるともっとあります。
各地の文学館などでは読書会、ビデオ会、講演会、文学散歩などの活動が行われ、財団にとりましても講師の紹介、行事への参加、友の会の方々との交流などを行っています。